会長挨拶
第30周年記念日本脊椎・脊髄神経手術手技学会を開催するにあたって
第30周年記念日本脊椎・脊髄神経手術手技学会を主宰させていただきます、関東労災病院の渡邉健一です。
本学会の記念すべき第30周年記念学術集会の会長を拝命し、誠に光栄に存じ、また身の引き締まる思いでおります。それとともに、学会の成功に向けて全力で準備する所存です。
さて、本学会は脊椎・脊髄神経手術手技研究会として、第1回が1994年に東京で開催されて以来、三つの理念すなわち 1.個人主体の参加、2.整形外科と脳神経外科の集学、3.世界と同時進行を掲げ、常に手術手技に特化し新しい手術手技のHand-on sessionの形態をとった研修を行ってきました。そしてこれからも継続されていくでしょう。
本学会では単なる知識の習得や発表のみならず、自由な発想から様々なアイデアを出し合い、フランクな討論ができる雰囲気、そしてさらに会場では会員のface to faceでの親睦やちょっとした会話、しかもエキスパートの先生に気軽に声をかけられる雰囲気があります。それはまさに前述した本学会の3つの理念:整形外科医と脳神経外科医が、診療科の垣根を越えて世界と同時に 個人主体の参加:が可能にしているのではないかと私は思います。
今年のテーマを「時を繋ぐ・技術を繋ぐ」としましたのも、第30回の節目のこの回を通過点として、本学会が今まで築き上げてきたこの個性も含め、いつまでも未来につないでいきたいという思いからです。一言に技術を繋ぐといってもそこには新しい技術の開発、その継承、さらにはその技術をより良いものにするための支援技術の開発・発展など外科医だけではなく、多くの脊椎脊髄外科にかかわる人たちの情熱と努力によってなしえるものであります。
今回は新たな試みとして、全会員の皆様からシンポジウムや講演、ハンズオンセッションなどを公募し、会員の皆様とともに第30周年記念を新たな知識を得る学術集会にしたいと思います。会員の皆様のご提案を心よりお待ちしております。
来年の新型コロナの状況は4年目となり、終息に向かっていくと思われますが、いかなる不測の事態にも対応できるように準備してまいります。
東京のど真ん中で脊椎・脊髄神経手術手技、その技術を繋いでいきましょう。
皆様方のご参加を心からお待ちしております。
第30周年記念日本脊椎・脊髄神経手術手技学会(JPSTSS学会)学術集会
会長 : 渡邉 健一 (関東労災病院 整形外科・脊椎外科 部長)
副会長挨拶
この度 第30周年記念日本脊椎・脊髄神経手術手技学会開催の副会長をおおせつかりました 順天堂大学 尾原裕康と申します。長年お世話になってきた渡邉健一先生のお手伝いをさせていただけることとなり、恐縮しつつ大変楽しみにしております。本学会は発足当時から科の垣根を越えて議論ができる貴重な場を提供されてきました。現在の脊椎脊髄外科専門医制度につながる第一歩であったと感じております。
第30周年記念のテーマは「時を繋ぐ・技術を繋ぐ」です。会長の渡邉健一先生が学会を通じて「繋ぐ」世界を具現化できるようせいいっぱいお手伝いさせていただきたいと思います。皆様にお目にかかれることを楽しみにしております。
第30周年記念日本脊椎・脊髄神経手術手技学会(JPSTSS学会)学術集会
副会長 : 尾原 裕康(順天堂大学 脊椎脊髄センター センター長)